世界の金生産のリーダーシップは変わらず、時間、技術の進歩、資源開発、政策の変化などの要因によって変化する。金鉱といえば南アフリカが有名だったが、今では中国が世界最大の金生産国となり、ロシア、オーストラリア、アメリカ、カナダが続いている。日本はランクインしていないが、多くの国際金探査会社が宝探しに訪れており、将来の金大国になると楽観的に予測している。矛盾しているように見えるのは、日本の資源がやせており、輸入エネルギーに極度に依存しているからだ。しかし、実際には歴史的に日本で金鉱、銀鉱、炭鉱を採掘した記録がある。13世紀末、マルコ・ポーロは日本を訪れ、『東方見聞録』ではその宝物が豊富で、宮殿や家まで金で建てられ、日本を「黄金の国」として名声を博したと述べている。
歴史上の金鉱、銀鉱、炭鉱の採掘記録、国際的な金探査会社の日本への関心は、日本にはまだ豊富な未開発金鉱資源が埋蔵されている可能性があることを示している。第二次世界大戦前、日本には500以上の金鉱があったが、戦争が鉄銅採掘に転向したため閉鎖された。戦後は一部の金鉱が再開されたが、70年代は生産量不足で廃棄されることが多かった。現在残っている菱刈金鉱は鹿児島県にあり、年間生産量は約6トンで、さらに40年採掘できる見込みで、日本では新たな金鉱は発見されていない。しかし、多くの国際探査会社が菱刈金鉱の金含有量が高く、先進技術を身につけていることから日本に押し寄せ、日本で新しい金鉱を発見できると信じている。
2012年、日本は「鉱業法」を改正し、外資系企業の鉱物探査を許可した。法律の改正を通じて、資源を開放して外国企業の探査と開発を行い、政府の資源開発と経済発展を促進する上での積極的な態度を体現した。5つの外資系企業が日本の42の旧金鉱遺跡を探査しているが、現在のところ重大な発見はない。「黄金の国」の存在を信じている会社があるが、日本が輝きを取り戻すことができるかどうかは定かではない。しかし、新たな探査作業は観光客の観光妨害で民衆の不満を引き起こし、政府政策と外資企業の資質審査に疑問を呈した。これは、外資系企業が日本で金を探す道に挑戦していることを示している。
世界的な金生産の版図が変わる中で、日本は現在、金生産量の先進国の仲間入りをしていないにもかかわらず、依然として国際的な金探査企業の愛顧を受けていることが明らかになった。日本の豊富な金鉱採掘の歴史と、政府が改正鉱業法を通じて外資企業に対して探査資源を開放する措置は、いずれも金産業における進取の心を示している。しかし、外資系企業は日本で大量の探査を行っているが、まだ画期的な成果を得ていないことに加え、民衆の抗議や政策規制の挑戦によって、日本が将来黄金大国になることができるかどうかのビジョンが霧に包まれている。日本の「黄金の国」は再現されるか？まだ早いが、関心を持ち続けることができる。
